小学校4年生になった頃、友達が野球やサッカーを習い始めました。息子は、水泳、くもん、英語に通っていましたが、「他にやりたい事はないか?」と聞いてみたところ、「中学受験したいから、塾に通わせて。」と言い出したのです。中学受験!?全く想像もしなかったことで、私たちには関係のない上流家庭の贅沢な教育だなんて思っていました。息子は幼い頃から何でも興味を持ち、覚えも早かったので勉強は好きでした。好き…息子は好きなことをもっとやってみたいと言い出しただけなのです。それに反対する理由はありませんでした。

私たちは、中学受験について調べ、塾を選び、私は仕事をし始めました。塾は近くて通いやすいところにと安易に選びましたが、結果無理なく通い続けることができたように思います。通い始めた息子は、学校以上の勉強が学べ、とても満足そうでした。しかし5年生の頃から、通塾日数、時間と共に宿題も増え始めると、のんびり屋の息子は時間に追われるようになり、他の習い事は全て辞めることになり、遊ぶ時間も減り、友達と距離ができはじめてしまいました。辛いことやさみしいこともあったと思います。一度だけ下校後、「オレがどれだけがんばっているか、みんなわかってないんや。」と静かに泣いていたことがありました。なぐさめる間もなく、息子は今、すべき事をし、塾へと向かいました。見ている方が辛くなるほどに、息子は弱音を言ったことがありませんでした。

6年生になると、夕食は塾でお弁当。就寝はいつも夜中12時を回っていました。しかし、その頃には友達や学校の先生にも支えられ、息子はますます自覚を持って勉強に励むようになりました。勉強も、すればするほど夢中になる時があるそうです。それを息子は“スタディーズハイ”と言っていました。まるでアスリートのようでした。結果、合格したのでこうやって晴れやかな気持ちで今までを振り返ることができますが、いくら本人がやりたいと言い出した事とは言え、厳しい世界だなぁと。今後もことあるごとにこれで良いのかと、親としては自問自答することになるかもしれません。入試から一週間後には、入学式までの膨大な宿題がだされます。わたしは驚いたのですが、息子は「どんなんか楽しみやわー。」と言っています。それはそうですね、そのためにこの中学を目指したんですものね。入試の帰り道、息子が創研学院を“第2の家”と呼びました。それほどまでに慣れ親しみ通っていたんだなと改めて気付きました。

最後になりましたが、創研学院に出会えて良かったです。先生方にお任せして本当によかったです。感謝いたします。ありがとうございました。