創研学院からのお知らせ |
2025-09-19

2025年7月14日(月)、晴天で暑さが厳しい中「東洋英和女学院大講堂」にて、創研学院主催 東洋英和女学院中学部学校説明会を開催しました。
東洋英和女学院中学部は去年に引き続きの開催となり、説明会のあとには校舎見学も実施していただきました。
中高部長
石澤 友康先生より
Message

東洋英和での6年間には、さまざまな行事、全力で取り組むクラブ、楽しい学びがたくさんあります。
これから受験まで、健康に気を付けて、一日一日を大切に過ごして下さい。
4月にみなさんに会えることを楽しみにしています。
※本レポートは、複数年度にわたり実施された説明会の内容をもとに作成しています。学校に確認・許可をいただいた上で掲載していますが、一部過去の説明内容や実際と異なる場合があります。最新の情報については必ず学校の公式HPや直接のお問い合わせにてご確認ください。
東洋英和女学院中学部の最寄り駅は、都営大江戸線「麻布十番駅」で、駅から徒歩約5分と非常にアクセスが良好です。東京メトロ南北線「麻布十番駅」からは徒歩約7分、また、東京メトロ日比谷線「六本木駅」からも徒歩7分と、複数路線からの通学が可能です。
※東京メトロ千代田線「乃木坂駅」(徒歩約15分)からの通学も可能です。詳しくは 公式HP内の「アクセス」をご確認ください。
麻布十番駅を出て右手に直進し、交差点を渡らず右折すると、鳥居坂の入口が見えてきます。その坂を上がっていくと、やがて東洋英和女学院の校舎が見えてきます。途中、大学院棟や正面玄関がありますが、中学部の正門はさらに奥に進んだ先にあります。初めて訪れる際には、間違えないようご注意ください。
東洋英和女学院のシンボルとも言える、パイプオルガンの華やかな演奏で説明会がスタートしました。入試広報主任の飯川先生司会のもと、当塾創研学院 首都圏本部長の山本より挨拶、そして中高部長 石澤先生を中心に学校概要についてご説明いただきました。




▼東洋英和女学院について
東洋英和女学院は、1884年、メソジスト教会婦人ミッションのマーサ・J・カートメルによって創立されました。キリスト教の布教を目的に来日した彼女は、当時の日本の女性に自由や教養が乏しく、信仰を広めることが難しい現状を目の当たりにします。そこで、カナダの教会の支援を得て、日本の女性のための教育機関として本学院を設立しました。それ以来、「敬神奉仕」の精神を教育の根幹として受け継いでいます。
▼敬神奉仕の精神
「敬神奉仕」は東洋英和女学院の建学の精神であり、単なる理念として掲げられるだけでなく、生徒一人ひとりの中にしっかりと根づいています。他校では建学の精神が形骸化してしまうこともありますが、同校の生徒たちは皆、この言葉の意味を理解し、自らの言葉で語ることができます。
「敬神」は“神を敬い愛すること”、“奉仕”は“隣人を愛し支えること”を意味します。こうした価値観を実践できる人物の育成を目指し、キリスト教教育が日常に深く組み込まれているのが特徴です。たとえば、毎朝大講堂に集まって礼拝を行い、帰りにも祈りを捧げる時間があります。合宿や修学旅行などの学校行事にも祈りの場が設けられ、生活の隅々にまで精神が息づいています。
この「敬神奉仕」の土台の上に、東洋英和では以下の3つの教育的柱が据えられています。
いずれも、社会に貢献できる品格ある女性の育成につながる、大切な教育理念です。


▼英語教育
中学1年生では週6時間の英語の授業が行われており、そのうち2時間はネイティブ教員による実践的な授業です。授業では英語による礼拝の寸劇やイベントも実施され、楽しみながら英語に親しめる工夫がなされています。
英語が苦手になる大きな要因のひとつとして、「間違いを恐れること」が挙げられますが、東洋英和では“とにかく話してみる”という姿勢が重視されます。学校独自の英会話テキストを活用しながら、多読(Extensive Reading)にも取り組むことで、語彙力や表現力を自然に身につけていきます。
その成果は、学力データにも表れています。高校1年生のGTEC平均点は全国平均より約200点高い971点に達しており、他校を大きく引き離しています。高校2年生の約7割が、留学やホームステイに対応できる英語力を身につけているのも特筆すべき点です。帰国生に頼らず、キリスト教の価値観のもと、失敗を恐れずに発言する文化が英語力の向上につながっています。
また、留学制度にも力を入れており、校内の「海外留学支援室」では気軽に留学相談が可能です。英語圏のみならず、アジア諸国への関心も高まっており、生徒たちの視野はますます広がっています。
さらに、国際貢献活動として、約15年前からアジアキリスト教教育基金(ACEF)のバングラデシュ寺子屋活動の教育支援を続けています。2023年からは、ACEFの協力のもと、スタディツアーが復活し、生徒が実際にバングラデシュを訪れ学びを深める機会も設けられています。


▼充実した授業
東洋英和女学院では、英語教育に加え、理数教育にも力を入れています。近年では理数系を好む生徒も増加し、現在では約30%の生徒が理系大学へと進学しています。数学の授業は中学2年生からクラスを2分割して行われ、中学3年生からは英語と同様にグレード別での授業が実施されます。
英語・数学ともに授業の冒頭では毎回、小テストによる確認を行い、理解が定着するまで繰り返し取り組みます。課題の量は適切に調整されており、英語と数学を合わせて1日1時間~1時間半ほどで終えられる分量です。
定期試験で思うような成果が出なかった中1・中2の生徒には、英語と数学で指名制チューター制度が用意されています。卒業生が1対1または1対2で丁寧に指導を行うため、苦手をそのままにせず、着実に克服していくことが可能です。
さらに、ICT教育にも力を入れており、入学時に全員がChromebookを購入します。コロナ禍を経た現在は、集団授業における効果的な活用法を各教員が工夫しながら実践中です。プログラミングや総合探究の授業でも活用されており、端末に不具合が生じた場合には迅速に対応できるICT支援室も整備されています。
▼休み時間の職員室
休み時間になると、生徒たちは自由に職員室を訪れることができます。質問や相談、ちょっとした会話なども気軽に行える環境が整っており、教員との距離が近い、アットホームな雰囲気が東洋英和の魅力のひとつです。生徒と先生が自然とコミュニケーションをとることで、信頼関係が深まり、学習や学校生活の安心感にもつながっています。
▼在校生へのインタビュー
現在中学部2年生である創研学院の卒業生2名が登壇し、先生からの質問に笑顔で答えてくれました。明るくはきはきとした受け答えから、生徒の皆さんの雰囲気の良さがよく伝わってきました。
東洋英和の良いところは?
雰囲気がとてもよく、先生も生徒も明るく優しいので、毎日楽しく通えています。
中学部から入学して、小学部出身の生徒との関わり方は?
中1のスタート時点で、すでに仲良くなれていました。小学部出身の生徒が声をかけてくれたので、自分から話しかけるのが苦手でも自然と友達になれました。
部活は何部に所属している?
それぞれ音楽部と化学部に所属しています。どちらもみんなで楽しく活動しており、学校生活の大切な一部になっています。
中学受験の際に頑張ったこと・受験生へのメッセージは?
毎日、勉強の振り返りを欠かさず行い、「何ができていて、何ができていないのか」を把握しながら学習を進めていました。実際に入学してみて、本当に楽しく、東洋英和を選んでよかったと感じています。毎日が充実しており、自信を持っておすすめできる学校です。

▼質疑応答
進学実績について教えてください。
文系の大学に進学する生徒が約65%、理系が約30%、芸術系が約5%となっています。過去には、東京大学やハーバード大学、トロント大学といった国内外の難関大学への合格者も出しています。
内部進学の生徒との関係性はいかがですか?
5月中旬には、2泊3日のオリエンテーションが実施されます。この行事を通して、内部進学(小学部出身)と外部進学(中学から入学)の生徒がすぐに打ち解け、自然に仲良くなる様子が見られます。日常生活でも、内部・外部という枠を意識することなく、自由に話し合い、協力しながら学校生活を送っています。
大学受験時の通塾の必要性について教えてください。
多くの生徒は高校2年生の終わり頃から通塾を始めています。学校の授業では基礎をしっかり固め、発展的な内容や大学ごとの対策については、塾や予備校を活用するケースが多いようです。
入試問題の傾向を教えてください。
・国語
問題文が長いため、日頃から文章を読む練習が必要です。また、自分の意見をまとめて書く記述問題も出題されるため、新聞などを読んで要点をまとめる練習をしておくと効果的です。
・算数
出題パターンがある程度決まっているため、過去問を繰り返し解いて慣れておくことが大切です。問題用紙と解答用紙が一体型で、途中式も採点対象となるため、ふだんから丁寧に書く習慣をつけましょう。
・理科・社会
問われている内容を正確に読み取る力が重要です。資料やグラフが何を示しているのかを的確に読み取る練習をしておくと、得点につながります。
説明会を通じて、「敬神奉仕」の精神が校内の随所に息づいていることを強く感じました。生徒の皆さんは明るく溌剌としていながらも、周囲への気配りを忘れず、礼儀正しさの中に温かさが感じられます。校舎内には聖書にまつわるモチーフが丁寧にあしらわれ、先生と生徒のあいだには信頼に満ちた穏やかな空気が流れていました。
思わずこちらまで笑顔になるような、心温まる場面に何度も出会えたことが、東洋英和女学院ならではの魅力を物語っていたように思います。
最後に、校舎見学の様子と校内の様子を写真でご紹介します。※過去撮影分も含みます。
| 所在地 | 〒106-8507 東京都港区六本木5-14-40 |
| 交通アクセス | ・都営大江戸線「麻布十番駅」7番出口 徒歩5分 ・東京メトロ南北線「麻布十番駅」5a番出口 徒歩7分 ・東京メトロ日比谷線「六本木駅」3番出口 徒歩7分 |
| 設立年 | 1884年 |
| 創立者 | カートメル |
創研学院では各地域の人気の私立中学校を中心に、年間約40校、創研学院独自での学校説明会を実施しております。主に各私立中学校を会場とし、説明会と施設見学にご参加いただけます。
一般的な説明会よりも各中学校の先生方との距離が近い会となりますので、施設見学の後などに直接質問することも出来ます。本やインターネット上にはない、「生きた」情報が得られる説明会です。
また、創研学院生以外の生徒・保護者の皆様も無料でご参加頂けます。ぜひお知り合いの方もお誘い合わせの上ふるってご参加ください。
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