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洗足学園中学高等学校 Zoom説明会を開催しました!【開催レポート】

 

 

2022年5月23日(月)創研学院主催 洗足学園中学高等学校の学校説明会をZOOMにて開催しました。

洗足学園の教育理念、教育活動、授業や課外授業、入試情報について玉木先生よりお話を伺うことができました。

 

洗足学園の教育理念について

創設98年目の歴史のある学校です。

1924年(大正13年)当時は、生き方の選択肢が少なく、女性の生き方は家庭を支える・男性を支えるという事が当たり前の時代でした。

女性が社会に出て自分の力を発揮していくためには、「教育が重要」と考え、「社会で活躍する女性を育成していく」という理念のもと作られた学校です。

洗足学園は、今の世の中に出ていく女性のために、社会の変化に応じて柔軟にカリキュラムを変えています。

 

参照:洗足学園中学高等学校公式HP

 

■新たな社会society5.0の到来

情報が溢れている現在society4.0の課題に対して、IOTやAIなどの最新テクノロジーを活用した便利な社会がsociety5.0という社会です。

今までの社会は、工業社会と呼ばれ、決められたことを正確に早く行う力・再現する力が必要とされていましたが、これからの社会は違います。

これからの社会は、知識基盤社会となり、「新しい知を想像する力」「周囲を巻き込む力」「自らキャリアを切り拓く力」が必要となります。

 

これまで必要とされていた「知識の量・正確性→定められた正解の確実にたどり着く力」に加えて、

「思考力・判断力・表現力→知識を活用して新たな問題を解決する力」や「意欲・態度→主体性・多様性・協調性やキャリア意識」が求められています。

 

参照:洗足学園中学高等学校公式HP

 

■現在とこれからの世の中<VUCAの時代>を生きていくために大切な力

Volatility 変動性、Uncertainty 不確実性、Complexity 複雑性、Ambiguity 曖昧性

生き方は1つではなく、正解は自分で見つけていかなければなりません。

洗足学園は、主体的・対話的で深い学びを通して、そんな力を付けていく・見つけ出す力をつけていく事を目標にしています。

この考え方がカリキュラムの根本にあります。

参照:洗足学園中学高等学校公式HP

 

★エピソード~釜石の軌跡~
3.11の時 小中学生が起こした奇跡がありました。
岩手県の釜石市では、約1,300人もの人が亡くなったり行方がわからなくなったりしました。大槌湾に面した鵜住居地区も、津波で壊滅状態となりました。
しかし、この地区の鵜住居小学校と釜石東中学校にいた児童・生徒約570人は、全員無事に避難することができました。これは「釜石の奇跡」とよばれています。
では、児童・生徒は、どのようにして無事に避難することができたのでしょうか。
釜石市の小学校・中学校では「津波てんでんこ」という防災教育がありました。「津波てんでんこ」とは、「地震が起きたら津波が来るので、各自、てんでばらばらに逃げろ」という、東北の三陸地方に伝わる言い習わしです。

(1)鵜住居小学校では、地震直後、まず校舎の3階に児童が集まりました。ところが、3階に集まり始めたころ、(2)隣の釜石東中学校では、「てんでんこだよ」という副校長先生の一言のなげかけにより、生徒が校庭に駆け出していました。(3)これを見た小学校の児童は、日ごろから釜石東中学校と行っていた合同訓練を思い出し、自らの判断で校庭に駆け出しました。その後、児童・生徒は約500m先の高台にあるグループホーム「ございしょの里」まで避難しましたが、建物の裏の崖が崩れるのを見た生徒が教師にもっと高いところに避難しようと伝え、(4)さらに高台の介護福祉施設「やまざき機能訓練デイサービスセンター」まで避難しました。(5)このあと、津波が堤防を越えたという消防団員や地域の人の声に反応し、子どもたちはさらに高台の石材店までかけのぼりました。(6)このあと学校やまちは津波にのまれてしまいましたが、児童・生徒は全員、無事に避難することができました。
このエピソードは、想定にとらわれずに、自分の頭で考えて逃げた子供たちが起こした奇跡と言えるでしょう。

 

■根底に流れるもの(98年変わらず、不易で求めているもの)

自立・挑戦・奉仕の精神

授業、自治活動、学外活動を通して、主体的行動ができる女性(自立)、グローバル社会で活躍できる女性(挑戦)、社会に貢献できる女性(奉仕)の育成を洗足学園は目指しています。

その教育の一助となるように、全教室WiFi環境が整備され、中学1年生からChrome booksを持つようになりました。そのおかげもあり、このコロナ禍でも4月から日課表通り授業を進められ、夏休みも潰すことなく、こうゆう時だからこそ出来ることに目を向け、生徒・教員のみなさん頑張られています。

 

参照:洗足学園中学高等学校公式HP

 

洗足学園の教育活動について

洗足学園では、教科教育で指導していくリテラシー面と、総合学習や自治活動で力をつけるコンピテンシー的な面の両輪で、生徒を指導しています。

リテラシー面では、問題解決のPDCAを回せるような指導を。コンピテンシー的な面では、社会に出て必要となる力を付ける指導を行っています。

これらが学校生活の中で有機的に結びつくことによって、汎用的な力をつけることが出来ると考えます。

 

洗足学園の教育活動には、大きな2本の柱があります。

リテラシー面を支える探究的活動と、コンピテンシー面を支える哲学的対話です。

 

参照:洗足学園中学高等学校公式HP

■リテラシー面を支える探究的活動

例えば理科の実験では、必ず成功するような実験をするわけではありません。

7グループで実験を行い、2グループは成功・5グループは失敗したとします。そこで、「失敗したグループはなぜ失敗したのか?」を考えることが重要です。(授業時間が長めに且つ多めに取られていることの理由の1つです。)

 

例①)新聞各社や記者が同じニュースを取り上げていても、印象が違って感じることがありますよね。それはニュースを伝える際に、話し手や書き手の意思が情報の中に入っているからではないでしょうか。あらゆる情報に対して、「本当にそうだろうか?」と自分の頭で考えること(批判的思考)が大切です。
例②)IPS細胞…これまでの常識は、脳細胞は脳のみ、心臓の細胞は心臓のみにしか使えないということが常識でした。それを批判的にとらえて、どこにでも使える万能な細胞があるのではないかという仮説を立て、それを研究によって証明しました。

 

■コンピテンシー面を支える哲学的対話

「会話・議論」と「対話」は何が違うでしょうか。

 

・会話は、ゴールはなく、コミュニケーションを取ることが目的です。

・議論は、1つの目標があり、結論を出すことが目的です。

・対話は、議論と会話の中間と言えます。

 

洗足学園では、例えば、「ルールってなんだろう」「幸せってなんだろう」という議題に対して、対話を通じて考えていくという授業をします。

対話を通じて認め合うこと・もやもやしてもらうことが目的です。

「自分らしい生きかた・自分の生き方ができるようになる」ために、色んな考え方があるという事を理解し、吸収し、その事について考えていくことを目標としています。

 

洗足学園の授業について

■基本情報

<授業>

・1週間に6日間、1コマ65分授業

・月~金曜日が5コマ、土曜日が3コマ

 

<クラス編成>

・1学年6クラス編成

 

英語:中1から少人数クラス

   高1~習熟度別

数学:中3から習熟度別

理系理科:高2から習熟度別

 

高2から文理別カリキュラムです。

 

参照:洗足学園中学高等学校公式HP

 

■教科学習の特徴

教科指導では、基礎基本の習得はもちろんですが、1つの教科にとどまらず、関連のある教科と、教科横断的な学習をする事によって、時間を有意義に使ったり、理解を深めたり、物事を様々な視点でとらえる力を身につけさせます。

一例をあげると、社会×英語で移民問題について英語の文献を読みながら学習したり、数学×物理で落体の運動を解析したりします。

 

参照:洗足学園中学高等学校公式HP

 

■総合学習の特徴

総合学習では、中学3年生と高校2年生で執筆する研究論文や、道徳の時間を含めた哲学対話、また高3を除く各学年で年に1回ある宿泊研修などを中心にシラバスが組まれています。

宿泊研修の各学年の目的は、中学1年生は「コミュニケーション能力の育成」・中学2年生は「国際理解教育」・中学3年生は「平和教育」・高校1年生は「キャリア教育」・高校2年生は「日本文化の再発見を通して自分を見つめる」となっています。

 

■教養講座(土曜日の放課後に希望者が受講)

JAXAの研究員や理化学研究所の研究者、オーケストラの指揮者、経済学者など、専門家を招いての講座は、本物を触れる最高の場となっています。

 

■特別講座

特別講座として、企業とのコラボレーションで、ロボットプログラミングや、ドローンのプログラミング講座なども開催しました。

 

■他流試合

洗足学園が力を入れている1つに、他流試合と称した学外活動があります。

高校生ビジネスプラン・グランプリや、模擬国連を代表とする様々な活動に参加しています。終業式などで活動報告をする先輩にあこがれて、毎年継続して参加している活動もあり、初めて出会う先輩にレクチャーされるなど、コミュニケーションの幅が広がっているのも、最近の特徴です。毎年200種類以上、延べ500人以上の生徒が参加しています。

また、総合学習の一環として、中学2年生全員がボランティア活動を行い、高校1年生全員がインターンシップを体験します

 

参照:洗足学園中学高等学校公式HP

 

*ビジネスプラン・グランプリで洗足学園の生徒が考案した商品が、実用化されようとしています。

それは、プラスチックによる海洋汚染を防ぐために、魚や亀が食べても、苦みを感じて吐き出すことができるプラスチックの商品化です。

プラスチックごみによる海洋汚染が大きな問題となっています。とりわけ深刻なのは、魚や海鳥などがエサと間違えて食べてしまったり、マイクロプラスチックと呼ばれる細かい破片が体内に入ってしまったりといった、生態系への被害です。

金魚やメダカなどを使って実験を重ねた結果、半年ほどかけてたどり着いたのが「デナトニウム」という成分でした。デナトニウムは人体に影響はありませんがなめると苦い味がする成分で、子どもの誤飲を防ぐため、おもちゃやゲーム機などに使われています。

大学や企業の協力も得てさらに実験を重ねた結果、デナトニウムを4%ほど混ぜると、ほとんどの魚が吐き出すことが確認できました。魚は種類や大きさが違っても、味や臭いの好き嫌いの傾向が同じなのだそうです。

このレジ袋には企業も注目していて、商品化を目指して動き出しています。1~2年後の販売を目指しているそうです。

 

★リテラシー力×コンピテンシー力の授業で学んだことを、他流試合で実践します

 

大学入試について

■大学入試は「学力の3要素」を重視

大学入試は以下の「学力の3要素」をしっかりみていく考えに変化しています。

 

①知識・技能の確実な習得

②知識・技能を基にした思考力・判断力・表現力

③主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度

 

これは、従来の大学入試で重要視されていた知識量に加えて、その他の力も合わせて見ていこうという流れになります。

中でも、AO入試と言われていた総合型選抜は、海外大学入試に近づいています。

(TOEFLなどのスコア・SAT/GPA/高校時代の活動歴と実績/Recommendation/Essay)

 

中高での6年間をどのように過ごし、何を手に入れ、何を残し、どんな可能性を持つかで評価される時代になってきています。

 

参照:洗足学園中学高等学校公式HP

 

■次の改革となる2024年度 大学入試の特徴

①英語の外部試験を本格的に導入

②理科社会に記述問題が導入される可能性

③「情報」等新しい科目の追加

④高校生のための学びの基礎診断導入予定

⑤コンピューターを使って実験するCBT方式の受験を行う試験もあるかもしれない

 

すべてあくまでも予定ですが、洗足学園は対応する準備が整っています。

 

■課外授業(希望制)

大学入試に向けて課外授業も充実しています。

 

<補習>

中学1年生から中学3年生まで、OG補習というものがあります。洗足学園を卒業したOG
が来てくれて補習をする制度ですが、年が近いこともあり、大変人気の補習となっています。

 

<講習>

中学3年生から講習がスタートし、徐々に講座も増えていくシステムになっています。

中学3年生から高校1年生までは英・数・国の3教科に絞って行い、高校2年生からは5教科すべてを行います。

 

<ネイティブ講座>

中学1年生から高校3年生まで、充実した講座が設定されています。大学入試や生徒の志望に合わせて、柔軟な対応が可能です。

 

参照:洗足学園中学高等学校公式HP

 

■自習室について

高校3年生は、6月の時点で6~7割が塾に通い、7月くらいから、通塾率が下がります。

それは、自分で理解した内容を自分でどれくらい自習していけるかが大切になってくるという事に気づくからです。

洗足学園では、塾で学べることは学校でしっかり学べるように用意しています。

自習室を利用するために塾へ通うという生徒もかつてはおりましたが、無駄な移動の時間等を無くすために、「スカイライドリーディングルーム」という自習室を用意しています。

平日は8時~21時まで、休日は8時~17時まで自由に使用できます。

 

洗足学園の入試制度について

これまでは2科4科選択でしたが、2023年は4教科の総合点で決まります。

足きり点は一切なしとなります。

 

質疑応答

Q通学時間はどのくらいの人が多いですか?

A平均は55分です。

 一番遠い所だと、静岡の三島駅から新幹線で通ってくるという子がいました。

 

Qお父様の転勤などで転校した際、復学できるような制度はありますか?

A復学は100%保証しております。(無試験です)

 

Q留学したいという生徒への対応について

A一番手軽なのは語学研修(2~4週間)中2から可能

 …短期留学(3か月ほど)中3から可能

 …中期(7カ月)

 …長期(1年生)

自分のいた学年に戻ってくることができますが、リスクとしては、洗足学園での勉強が抜けてしまうことです。その期間、自分で数学や国語等を勉強しなければなりません。

1年間離れる場合、留学期間中のアドバイスをしますが、自分でなんとかしなければなりません。

(中1・中2は、あれこれ先生からめんどうみるが、中3からは自分の頭で考えて行動していこうというスタンスのため)

 

Q高校への進学条件はありますか。

A 校長先生のグループ面接を受けるだけです。

 基本的には全員が進級していきます。

 

Q勉強が大変な子について

A再試験は何回も受けられます。補習の制度もあり、遅れている子を見捨てることはしません。

 

Q定期テストの点数や順位などは開示されますか。

A一切順位の開示はしていません・平均点も開示していません

ただ、年1回以上、自分を客観視するために全国模試を受けてもらっています

志望大学別・コース別の指導はしていません

 

Q体調不良 起立性機能障害など うまく登校できなくなった際のフォローはありますか? 

A「待つ」ということがキーワードとなっています。本人の足がこちらへ向く・体調がよくなるまでひたすら待ち続けるというスタンスです

 

Q中学受験の合格最低点は?

Aあってないようなもので、年度によって変わります。

 この点以上あれば…というのはありません。

 

Q4科目に変わることで難易度は変わりますか?

A出題傾向も変わらず、難易度も変わりません。

 

Q複数回受験のメリットはありますか。

A昨年までは受けたもの2科・4科両方受けていれば、どちらかいい方の点数を採用していましたが、今年からどうなるか検討中です。

Q繰上げ合格の判定はどのような基準になりますか

Aこちらも検討中のため、7月の学校主催の大規模な説明会でお話しさせて頂きます。

 

Q記述や途中式の部分点はありますか?

Aあります。

 

LETS!

Learn From Everything

Embrace Your Community

Think For Yourself

Soar

洗足学園は、未来に向かって、自分の可能性にチャレンジする場です。

 

洗足学園中学高等学校 基本情報
所在地 〒213-8580 神奈川県川崎市高津区久本2丁目3−1
交通アクセス

JR南武線「武蔵溝の口」駅 徒歩8分

東急田園都市線・大井町線「溝の口」駅 徒歩8分

設立年 1924年
創立者 前田若尾

 


 

 

創研学院では各地域の人気の私立中学校を中心に、年間約40校、創研学院独自での学校説明会を実施しております。主に各私立中学校を会場とし、説明会と施設見学にご参加いただけます。

 

一般的な説明会よりも各中学校の先生方との距離が近い会となりますので、施設見学の後などに直接質問することも出来ます。本やインターネット上にはない、「生きた」情報が得られる説明会です。

また、創研学院生以外の生徒・保護者の皆様も無料でご参加頂けます。ぜひお知り合いの方もお誘い合わせの上ふるってご参加ください。

 

 

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